パンデミックによる死亡4
様々な推定
準備計画の中核を成すのは、次のパンデミック時における死亡率を推定することです。この基本的な質問に対する専門家による回答は、200 万人から 5,000 万人までだと非常に幅があります。こういった推定にはすべて、科学的な根拠が存在します。数多くの理由から、推定に大きな幅が生まれていると言えます。
一部の推定数は、過去のパンデミックに基づく予測を基盤としていますが、こういった過去の事件に関する詳細 (実際の死亡者数など) についてはまだ議論されています。1968 年のパンデミックに基づく予測が最も正確だとされていますが、それでも、推定死亡者数には 100 万人から 400 万人だと大きな幅があるのです。同様に、1918 年の「スペインインフルエンザ」による死亡者数も、2,000 万人から 5,000 万人以上だと、担当調査官によって推計が大きく異なります。
外挿法での推定の問題点は、「今日の世界が 1918 年当時の世界とは異なる」ということにあります。海外旅行の増加が世界的拡大に与える影響を配慮した上で、栄養状態および医療の大幅な改善も比較しながら研究する必要があると言えます。今後発生する新型ウイルスの特徴を予測することはできません。発生した場合、全人口の 20%~50% が感染するおそれがあります。また、新型ウイルスがどの程度の病原性を持つのかもいまだ不明です。
中等度のパンデミックでも、感染者が数百万人に至るおそれがある
次回のパンデミックに関するシナリオを想定してみると、世界中で少なくとも 200~700 万人が死亡し、数千万人が治療を必要とする事態に陥ると考えられます。
| 出典・参考資料: | |
| 4. | 世界保健機関、『Estimating the impact of the next influenza pandemic:enhancing preparedness (次回のインフルエンザパンデミックの影響に関する予測:対策の強化)』、2004 年 12 月 8 日、掲載先:http://www.who.int/csr/disease/influenza/preparedness2004_12_08/en/、アクセス日 2006 年 4 月 13 日 |
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